2023年3月21日現在、gog.comにて英語版を購入できます。
興味のある方はどうぞ。以下の2本セットのうちの一つです。
以前消したダンジョンハックの記事ですが、書き直しましたので再アップします。PC-9821用の日本語版についての記事です。
パッケージの表です。
ダンジョンハックは、日本では、1995年3月31日に、PC-9821用に発売された3DダンジョンRPGです。元はアメリカのDreamForge Intertainmentという会社が開発したゲームです。
ダンジョンのマップやらが自動生成であることが特徴のゲームです。ローグライクってことでいいんでしょうかね。
ダンジョンハックは、TRPGの、Advanced Dungeons & Dragons 2nd Editionのルールで作ってあるようです。
私はTRPGのことはよく知らないのでこれだけしかわかりません(;´∀`)
ストーリーはデモの内容をかいつまんで書くと、魔法使いの女の召喚に応じた主人公が、報酬と引き換えに魔法使いのために宝珠を探し出すというものです。宝珠はダンジョンにあり、そこには莫大な宝があるとのこと。そして主人公は魔法使いの魔法によって有無をいわさず現地に飛ばされます。そしてそんな目に遭いつつも、やる気満々な主人公はダンジョンの中へ入っていきます…。
そしてキャラ作成に入ります。自分で作成することもできますが、プリセットのキャラもいます。プリセットのキャラには一人一人設定があります。なかなか読み応えがあります。
カスタムキャラが選べる女性の顔グラフィックです。濃い面々の中に、木村明広氏デザインのキャラが点々とあります。
男性の顔グラフィックです。こちらはなぜか1人だけしか顔グラフィックを改変したキャラがいません。
キャラを作り終えたら、ダンジョンの難易度の選択をします。
Easy、Moderate、Hard、Customから選べます。
Easy~Hardは、ゲーム側で難易度によってダンジョンを生成してくれます。
Customを選ぶと、以下の画面が表示されます。
これは、ダンジョンの属性を自分で調節することで、難易度の設定ができるというわけです。
難易度の設定項目は以下の通りです。
ダンジョンの深さ 10-25
怪物との遭遇度 LO-HI(0-7までの8段階)
宝物の出現率 LO-HI(0-7)
食料の入手率 LO-HI(0-7)
幻影の壁 OFF-HI(1-7までの7段階。0はオフ)
鍵 OFF-HI(1-7)
魔法の罠 OFF-HI(1-7)
落とし穴 OFF-HI(1-7)
ヒントの紙片 OFF-HI(1-7)
魔法の区域 ON,OFF
水没階層 ON,OFF
多階層パズル ON,OFF
アンデッドの怪物 ON,OFF
食料の消費 LO-HI(0-7)
怪物の強さ LO-HI(0-7)
魔法の強さ LO-HI(0-7)
毒の強さ LO-HI(0-7)
本当の死 ON,OFF
敵の呪文 ON,OFF
あとは未確認ですが、画面下にあるDungeon Seedに数値を入力することで、他の方と同じダンジョンをプレイすることができるという話です。筆者は試していません。
Dungeon Seedは、ゲームを開始してキャンプ画面を開いた時に、画面下に表示されます。
カスタムできるとはいえ、自分で設定すると面白くないので、誰かに設定してもらってプレイする、などが良いでしょう。
Dugeon Seedを入力して、他の方と同じダンジョンをプレイして、本当の死をオンにしてどこまで潜れるか競争をするなども面白いかもしれませんね。
自分や他の人が設定したダンジョンのDungeon Seedをメモして、プレイしあうといった方法もいいかもしれません。
ダンジョンの設定が終わったら、ゲーム開始です。
プレイ風景です。
全てが自動生成である以外は、普通の3DダンジョンRPGです。
マップは広さ固定で、広いです。マップの広さが固定なので、魔法の壁があっても気づきやすくなっています。魔法の壁がある方向を向けばヒントも出ます。
プレイに使用したPC-9821Cbでは、このゲームは動作が重いらしく、モンスターと遭遇すると、処理が遅くなります。攻撃ボタンが押せるようになるまでの時間にラグがあったりします。ちょっと遊びづらいですね。(攻撃直後にある硬直状態のことではないと思います)
装飾モードと称して、ダンジョンの壁にかかっているタペストリーなどの表示はデフォではオフになっていて、オンオフができますが、98の実機だと処理が重くてオフにせざるをえないのでしょう。
私がプレイしたダンジョンのマップです。大きさは固定です。
[プレイした感想]
以前は、ダンジョンハックはあまり面白くないな、と思いながらプレイしていたのですが、最近、難易度はEASY、ファイター/クレリックやファイター/メイジでプレイしたら、それなりに楽しめました。
以前はカスタム設定で、ファイターでプレイしていました。私のカスタム設定が悪いバランスであったためにつまらなかったのかもしれません。あとはファイターだったのも、難易度を上げる原因だったかもしれません。
戦闘バランスは、EASYであっても、このモンスターの攻撃を2撃受けたら死ぬ、という事例があり、バランスの悪さはあまり変わりません。しかし運ゲーではありますが、まだやり直せばクリアできる範囲内になったので、良いと思います。自分で設定した時は、強すぎて倒せないモンスターもいましたので…
このルール・システムでは一人旅はきつい気がします。
麻痺などの状態異常を受けたら、効果が切れるまで何もできないですし…防衛する手段はあるのかな?
何人かのパーティの方が良いと思います。
ユーザーインターフェイスは当時の水準としては使いやすいです。アイテムは直感的に動かせます。アイテムを置く欄が左側にあり、物が取り出しやすくてよいです。問題ありません。
オートマッピングで、マップの確認もしやすく、アイテムの位置、モンスターの位置、魔法の壁の位置などもマップ上に表示されるのでわかりやすいです。
ダンジョンの壁や床のデザインが豊富で、飽きさせないように工夫されています。きれいで手が込んでいる感があります。
モンスターは一定時間が経つと再出現するようです。倒したのと同じモンスターが出現するわけではありませんが。
私が見た限りではマップの破綻が無いです。自動生成でこれは頑張っていると思います。
ダンジョンハックは、私の遊び方を変えることによってそこそこ楽しめました。
モンスターの対処など、運次第な所があるのは微妙です。ローグライクだから運ゲーなのは仕方がないのかもしれませんが…
EASYでも結構死にますので、本当の死をオンにしたら、クリアできるんでしょうか。
難易度調節によって、ゲームが下手な人も、難しいのが好きな人も楽しめそうな所はいいと思います。
ダンジョンハックは、3Dダンジョン+ローグライクという、珍しいゲームです。
私はローグライクのゲームはあまりプレイしないので、出来の善し悪しははかりかねますが…
少しプレイした感触としては、問題なく楽しめるゲームだと思います。
【資料】
ダンジョンハックのパッケージと内容物の写真を掲載します。
パッケージの表
パッケージ側面
パッケージの裏(画像をクリックすると拡大します)
パッケージ内部とマニュアル
アンケートハガキ表
アンケートハガキ裏
推奨動作環境(パッケージ裏を参照)
PC-9821専用 Bシリーズを除く
CPU 486以上推奨
メモリ 3.6MB以上 1.6MBでも作動いたしますがPCMやMIDI音源などが作動いたしません
ハードディスク専用 最低容量 17MB
要MS-DOS5.0以上
…後はめんどいので、先に挙げたパッケージ裏の画像をクリックして詳細を確認してください。
以上です。