冒険空間

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ファミコン 「ドラゴンウォーズ[Dragon Wars]」の紹介

ファミコンで発売されていた、「ドラゴンウォーズ(Dragon Wars)」の紹介をします。



ドラゴンウォーズは、Interplay Entertainment Corp.が開発し、1989年に発売しました。
このファミコン版はケムコが移植し、1991年8月9日に発売しました。


ストーリーは、主人公たちがディルムンという地方を訪れるところから始まります。
ディルムンで一番大きな町であるプロガトリーに、冒険をするために船で訪れた主人公たちは、港で侵略の罪を着せられて拘束され、投獄されます。運良くドラゴンの生贄にされずに済んだものの、身ぐるみ剥がされてプロガトリーのスラムに放り込まれます。こうしたことはナムターという人物が命令して行なっているということがわかります。
ゲームの目的は、プロガトリーの町を出て、世界各地を冒険しながらナムターを倒すことです。

まずキャラクターを4人作ります。デフォルトのキャラも使えます。しかし、デフォルトでいるキャラクターは原作準拠の能力値でファミコン版のゲームバランスとは合わない、要するに弱いので初回プレイでは選ばないほうがいいかもしれません。



各種武器のスキルは、アックス、メイス、ソードなど9種類。
スキル分類は、いっぱん、ちしき、のうりょく、まほう、ぶきに分かれ、その下に更に、ちりょう、のぼる、かくれる、等、さらに細かくスキルが分けられます。コストをボーナスから振り込むことで、スキルを覚えることができます。ゲームでは要所でスキルを使うことでゲームを進行させます。




視点はいわゆる3Dダンジョン形式です。しかしゲームの舞台は屋外が中心となっています。オートマッピングであり、マップ上では踏み入れた場所はまずは暗く表示され、歩いた場所が明るくなっていく方式です。画面をスクロールさせて広い範囲を確認することができます。






戦闘は普通のコマンド式です。
特徴としては、敵キャラとの距離があります。
武器の有効範囲にもよりますが、基本的には距離が1になるまで近づいて攻撃することになります。
「そっこう」は、一人ひとりコマンドを選ばずに攻撃できるショートカットで、全員が物理攻撃をするコマンドです。武器を壊す、というコマンドもありますが…使ったことが無いので割愛します…。




状況説明は文章です。スキルを使う場所のヒントになっている場合もあります。






[日本の他機種版]
日本ではドラゴンウォーズは他に、スタークラフト社から発売されたPC-9801版とX68000版があるようです。ネットでスクリーンショットを見ると、原版とはかなりグラフィックが違うようです。


[プレイした感想]
Dragon Warsはクリアまでプレイしました。
要所でスキルやアイテム、魔法を使うことで進行するストーリーが面白かったです。
ここはこういう状況です、というのが文章で表示されて、それについてプレイヤー自身が考えて、スキルを使うと、スキルを使った結果が現れる、というのが、他のゲームにはない特徴です。

当時の水準から言ってもイベントが豊富で、飽きなかったです。
普通に街を歩いているだけでイベントが起きたり…
イベントに入るといきなり新しい場所に移動させられたりすることがあるのには面食らいますが…

Dragon Warsのようなゲームがあれば、プレイしたいのですが、他に似たゲームはありませんか?ご存知の方がいらっしゃいましたらコメント欄で教えていただけると嬉しいです。

[おまけ:海外の他機種版]

2016年6月20日現在、gog.comで英語版のDOS/V版が購入できます。
2017年5月28日現在、Steamで英語版のDOS/V版が購入できます。

Dragon Warsは、海外では、Amiga、Apple2、Apple2gs、Commodore64、DOSで発売されたようです。
Amiga版とApple2gs版は、他の機種版とはキャラクターグラフィックが若干異なります。
私は最近、海外DOS版を少しプレイしたのですが、ファミコン版とは少し異なる点があるようです。
確認できたのは、最初のキャラ作成はファミコン版だけであることと、(ゲーム開始前にデフォルトでいるキャラクターを削除すればキャラ作成ができます)仲間になるキャラが違うということ、場所やイベントの一部カットです。
音楽がないとかもあるけどそれは割愛します)

ファミコン版はスキル割り振り放題ですが、海外の他機種版では1レベルにつき1ポイントしか割り振れません。(レベルが上がればもっと割り振れるのかもしれないけど)
DOS版ではエンカウント率が低く、初期に出会うボスはレベル3でも撃破できました。ファミコン版はエンカウント率が高く、モンスターの数も多く出るので、ゲームバランス面でも違いがあるんじゃないかな。
仲間になるキャラは、ファミコン版だと一部削られているようです。海外DOS版では、Slave Campで、Louieという鍵開けなどの技能を持つキャラが仲間になりますが、ファミコン版ではこのキャラが居るはずだった場所には何もありませんでした。
海外DOS版では、Purgatoryの東にRuinsがありますが、ファミコン版は、その場所には何もありませんでした。
軽くプレイしただけでも、以上のような違いが見られるので、プレイしてみればもっと違う部分があるかもしれませんね。
あと海外版は事あるごとにRead Paragraph 1とか出て、読む必要があります。これはマニュアルプロテクトです。マニュアルに書いてある文章を読む必要があります。