冒険空間

電源ゲームとミシンなどの趣味を楽しむブログです。

The C64 (Full Size 欧州版)を買ったのと使った感想

The C64 (Full Size 欧州版)を買いました。
キーボードが打てる方です。Miniではありません。
私はリアルタイムでCommodore 64を触っていた世代ではありませんが、試しに購入して使ってみました。
以下はその簡易レポートです。

目次



0 The C64で何ができるのか

The C64は、『Commodore 64』と『VIC-20』というそれぞれ1982年と1981年に発売された、昔のPCを再現したハードです。(参考:ウィキペディア)
本体だけで、できることは、C64用の、収録されている64個のゲームのプレイと、C64とVIC-20のBASICのプログラミングです。
USBメモリ(MBRマスターブートレコード属性・FAT32でフォーマットする)を使うことで、その他のデモやゲームを動かすこともできます。
全てのソフトが動くのではなく、動かないソフトもあるようです。

SID音源は搭載されていないようです。音楽は鳴りますのでエミュレーションしているのでしょう。

1 動かすためのセッティング

The C64の箱に入っているのは、

The C64本体
HDMIケーブル
USBケーブル(電源用)
欧州向けのコンセント
ジョイスティック1個(USB接続)
クイックマニュアル(詳しいマニュアルは公式HPでDL)

本体側のポートは、HDMI x1、USB(2.0?白い) x4、電源用のUSBポートx1、となっています。

画面出力に使ったのは、テレビの東芝レグザ・24S22です。同梱のHDMIケーブルをこのテレビに挿しました。後にキャプチャーのMonsterX u3.0Rにもつなげて動作確認済みです。

電源について重要なこととして、欧州は電圧が日本とは違うとのことですが…私は電気の知識がないのでこれが不安でした。
オウルテックのUSB充電器(OWL-ACUS4(B)T)の2.1Aの所にUSBケーブルを挿して、今のところは問題なく動作しています。2Aである必要があると何処かで見た記憶があるのですが、勘違いかもしれません。自己責任で試しました。
欧州向けのコンセントは使いませんでした。

そしてジョイスティックをUSBポートに接続して、スイッチを入れて無事起動しました。

電源を切るときはメニューを呼び出してシャットダウンするか、電源ボタン長押し(2秒間)です。

2 複数ディスクソフトの動作

それぞれの方が動かしたいゲームなどがあることでしょう。
私が動かしたかったのは、Phantasie III: The Wrath of Nikademusです。

複数枚ディスクソフトの動かし方は以下の通りです。

まずVICEやCCS64で動作する.D64ファイルを、ソフト別に個別にフォルダを作り、USBメモリに入れます。
最初にマニュアルにあるように、PAL、NTSCというフォルダを作って、その下にソフト別にフォルダを作ると管理がしやすいかもしれません。PAL版のソフトはPALに、NTSC版はそのフォルダに入れると。

そして、そのままでは動作しないタイトルもあるので、ソフトを置いたフォルダに
thec64-default.cjmというテキストファイルを作り、動作の指定をします。
私が所持しているファイルのPhantasie III: The Wrath of Nikademusでは、
X:64,pal,accuratediskと記述することで動きました。
指定としては、accuratediskがポイントです。この指定により複数枚ディスクソフトが動作するようです。
ただ、低速のモードなので、ディスクアクセスが遅いです。当時の環境を再現しているのかはわかりません。
記述に間違いが無ければ、画面が真っ暗でも気長に数分待っていればソフトが起動します。
あとはPALかNTSCのどちらで動くのかはソフトによりますので、とりあえずどちらかを指定してみて試すといいでしょう。

私は英文がはっきりとは読めないので、間違っている所もあると思います。
詳しくはUser Manualのp61-p69に詳しく書いてあります。
thec64-default.cjmの書き方は他にもあるのですがここでは割愛します。

3 購入する意義はあるのか

Windowsエミュレーターを使った方が使いやすくていいのでは?と思います。エミュはディスクアクセスが速いモードでも動作しますので。

The C64は、エミュ機なのに複数ディスクのゲームは低速でしかプレイできないのが痛いと思います。せめて当時の動作スピードを再現したモードと、高速モードを分けてくれていたら、と思います。

活用方法として強いていえば、テレビに映してデモンストレーションをしたいとか、メガデモ作って誰かに見せたいとかですかね。

私の感想は、エミュでもよかったかな…でした。想定通りではあったのですけども。

4 購入に至った理由

Phantasie III: The Wrath of Nikademusが起動できるかな?という好奇心です。
The C64 Miniでは私が試した時点では動作しなかったので、期待を込めました。

記事の最初に書いたように、私はCommodore 64の実機は触ったことがありません。
触ったことがある方と比べると、温度差があるかと思います。
Commodore 64を模しているThe C64ですが、今となっては本体に高さがあってキーが打ちづらいので、プログラミングをするのも一苦労かと思います。
ゲームの操作性も、実機に即していると思われますが、やはり昔の操作性なので難があるものもあります。

The C64にキーボードを繋げたらどうなるのかは、試していないのでわかりません。

ともあれ、自分の好奇心は満足できたのでよしとします。

5 The C64 Miniについて少々 

私はThe C64 Miniも所持しています。The C64が発売される前に買いました。
Miniの本体は小型でキーが打てない作りです。
これにもいくつかのゲームが収録されています。
USBポートが2つしかなく、ジョイスティックとUSBメモリを挿しただけで埋まってしまうので、キーボード等を使いたい場合はUSBハブを使う必要があります。私の場合、ハブはコンセントで電源をとるものを使用しました。

私が試したときは、複数枚ディスクソフトは動きませんでした。
しかし、本体が小さく省スペースなので、複数枚ディスクソフトをプレイしない方にはいいかもしれません。
どれくらいの数のソフトが動くのかはわかりません。

The C64は、ほぼCommodore 64と同サイズらしいので、結構大きいですからね。場所をとります。



オチがありませんが以上です。

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Phantasie III: The Wrath of Nikademusのプレイ風景。MonsterX U3.0R経由。

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